Amazonプライムビデオ【万引き家族】海での樹木希林さんの口パクと、ラストの祥太のつぶやきはなに?5つの疑問を徹底的に調べたり考えてみた(未完成)

7月20日(土)に地上波初公開が決定しました!
カンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)・日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞の『万引き家族』。
リリー・フランキーさんファンのわたしとしては、絶対見たかった作品!
URA
映画公開の時から気になっていたけど、行けず・・・
Amazonプライムビデオで見られるようになっていたので、速攻で見ました!!
一言で言うと・・・
家族とは何か?血のつながりのある家族とそうじゃない家族。本当の絆とは・・・正義って、正しいってなんだ?
いろいろと考えさせられる映画でした。涙なしでは見られない!
URA
映画を見たなかで疑問点が結構出てきたので、是枝監督の書下ろした小説版も購入してみました♡
ということでこの記事では、映画『万引き家族』を見た感想と出てきた5つの疑問点を徹底考察していきたいと思います!
これ以降はネタバレありです!
ネタバレが嫌な方はそっと閉じてくださいね♡
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もくじ
- 1 『万引き家族』のあらすじ(ネタバレあり)と見どころ3点をご紹介
- 2 2児のシングルマザー(パートナーも子持ち)血縁のない子どもとも暮らすわたしが『万引き家族』を見た感想を書いてみるね
- 3 映画『万引き家族』の疑問点5つについて考察。小説版でかなり理解が進むぞ
- 4 まとめ
『万引き家族』のあらすじ(ネタバレあり)と見どころ3点をご紹介
簡単に序盤までのあらすじをご紹介
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. 映画『万引き家族』予告編より引用
東京のある下町、高層マンション群の中にひっそりと取り残されたような平屋の狭い一軒家に住む柴田一家は、『普通』の家族ではない。
初枝(樹木希林)の年金を収入の柱に、治(リリー・フランキー)のたまに行く日雇い労働収入・信代(安藤サクラ)のクリーニング屋のパート収入と、足りない分を万引きという仕事でやりくりする『万引き家族』だ。
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. 映画『万引き家族』予告編より引用
冬のある日、両親から虐待を受けて団地の玄関にしゃがんでいた少女ゆり(佐々木みゆ)を不憫に思い連れ帰る。
さすがにまずいと感じた治と信代の2人でゆりの自宅に連れていくが、ゆりの家の中から激しい夫婦喧嘩の様子を聞き、そのまま引き取ることを決める。
春になり、ゆりも馴染み、貧しくも本当の家族のような幸せな生活を送っていた柴田家だが、ワイドショーでゆりのことが騒がれていることを知る。(本名が、じゅりということもこの時に知る)
本当の家族のもとに帰ることを促してみるが、ゆりが自宅に戻ることを拒み、一緒に暮らすことになる。その際、バレないように髪を切り『りん』と名付けなおす。
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. 映画『万引き家族』予告編より引用
その夏は、縁側から花火を楽しんだり全員で海に行ったりと、柴田家にとって幸せな時間になった。
そんな幸せな時間は、長くは続かなかった。
海への小旅行のすぐあと、初枝が急死することで、柴田家のバランスが崩れ始める。
血のつながりのない柴田家の『秘密』がだんだんと明らかになっていくーーー
そこから先の展開が・・・
URA
『万引き家族』の見どころ
世界で称賛された『万引き家族』。
見どころはたくさんあるけど、個人的にこの3つだけは注目して見てほしい!
URA
- 変化していく家族の関係
- 出演者の演技による細やかな心理描写
- 年金不正受給や児童虐待などの痛烈な問題提起を見逃すくらいさらりとぶっこむ演出
見どころ1.変化していく家族の関係
柴田家の子どもたちの成長と環境が、それぞれの関係性を変えていきます。
- 治と祥太の関係の変化
- りんに対する信代の愛情の芽生え
- 初枝と亜紀(松岡茉優)との関係
▼治と祥太の関係の変化
物心ついたときから、治により万引きは悪いことではないと教えられた祥太はそれを信じていました。
よく行く『ヤマトヤ』という駄菓子屋の店主に『妹には(万引きを)させるなよ。』と言われたことで、万引きは悪いことなのだと知ります。
序盤では当たり前に万引きを行っていた祥太が、自分がしていることに後ろめたさを感じるようになったことから治との親子のような関係も変化していきます。
本当の父親のような治との関係に溝ができ、治が焦る様子は、見ている側も切ない気持ちにさせます。
▼りんに対する信代の愛情の芽生え
最初は、子どもへ愛情を注げない母親への恨みからりんを引き取ることにした信代ですが、一緒に暮らすことで徐々に愛情を感じるようになります。
虐待を受けてもなお、人への優しさをもったりんに、信代は自分と違う強さを感じます。
クリーニング屋のパートの解雇をどちらにするか、同僚ともめるシーンでは、守るべきものがある母親の目をしています。
見どころ2.出演者の演技による細やかな心理描写
何よりもすごいと思ったのが、出演者たちの演技の自然さ。
映画のレビューでも自然すぎて半分くらいセリフが聞き取れないといった批評があるくらい自然で、まるで本当にそこに柴田家が存在するんじゃないかって錯覚してしまいます。
いたるところで各キャラクターの『愛情への飢え』を感じることができます。
是枝マジックっていって、台本を子役には渡さないのだとか。
その子の素朴な魅力を引き出せる是枝監督はすごいよね。
URA
見どころ3.年金不正受給や児童虐待などの痛烈な問題提起を見逃すくらいさらりとぶっこむ物語の流れ
中盤のキッカケからは、転がり落ちるようにストーリーが進んでいきます。
ここからはもちろん真正面から問題と向き合いますが・・・
序盤の幸せなシーンにも、貧困や万引き・教育格差などの社会問題がコミカルに盛り込まれています。
物語で4年生の年齢の祥太がよく読んでいる『スイミー』が、押し入れから引っ張り出した2年生の国語の教科書という、学校に行かせてもらえない子どもの描写。
『一人で誰にも気づかれずに死なないための保険に入った』と冗談を言う初枝からも老人の孤独死の問題を感じ取ることができます。
気付かないくらいさらりと盛り込んでるところが、さすがだなと感じる・・・!
URA
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2児のシングルマザー(パートナーも子持ち)血縁のない子どもとも暮らすわたしが『万引き家族』を見た感想を書いてみるね
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. 映画『万引き家族』予告編より引用
この映画では、特に安藤サクラさん演じる『信代』のいくつかの言葉が心に刺さりました。
母親として心に刺さる『信代』の言葉
▼本当にりんを受け入れる『儀式』のシーン
『叩かれるのはね・・・、りんが悪いんじゃないの。
好きだから叩くんだよ、なんていうのはね、嘘なの。
・・・好きならね、こうするの。』
りんと同じように虐待され、母親から『産むんじゃなかった』と言われて育った信代は、自分がそうされたかったんだろうと感じました。
母親から貰えなかった愛情をりんに与えることで、信代自身の心の隙間を満たすことになったのではないでしょうか。
▼初枝の死体遺棄などの事情聴取のシーン
『誰かが捨てたのを拾ったんです。
捨てた人は、他にいるんじゃないですか?』
この1つのセリフに、『万引き家族』のメインのメッセージが込められているのではないか?と思います。
前の夫に捨てられた初枝と共に暮らし、居場所のない亜紀を迎え入れ、パチンコ店の駐車場の車内に置いて行かれた祥太を保護し、DVから母親のはけ口にされて虐待をされていたりんを連れて帰り・・・
法的に言えば悪いことにまみれた柴田家ですが、もとの正しい家族から捨てられた『寄せ集めの家族』からは、確かな愛情や幸せが感じて取れました。
そして事情聴取のシーンでは、正しいことに壊されていく家族の絆が悲しかったし、悔しかったです。
▼信代の事情聴取のシーンでの宮部(警察官)とのやりとり
宮部『こどもにはね、母親が必要なんですよ。』
信代『母親がそう思いたいだけでしょ』『産んだらみんな母親になるの?』
宮部『でも、産まなきゃなれないでしょ・・・』
信代『・・・』
宮部『あなたが産めなくて辛いのはわかるけどね』
信代『・・・』
宮部『うらやましかった?だから誘拐したの?』
信代『憎かったのかもね・・・母親が』
宮部『こどもたちふたりはあなたのこと、何て呼んでいました?』
『ママ?お母さん?』
(信代はもうママと呼んでもらうことはないことを理解し、目から涙があふれだす。
その涙は、どうやっても止まらない。信代は髪をかき上げ、天を仰いだ。
唇が震えていた。)
正義、正しいことって、なんだ?
元の家族に戻ることで、幸せになるの?
血のつながりや呼び名がすべてなのか?
このシーンに関しては正しいことを振りかざす『弱いものいじめ』を感じ、腹が立ちました。
信代の中には、血のつながった本当の母親よりも深い、りんへの愛情が確かに芽生えていたんです。
わたしは今、実際に血縁のない彼の子どもたちと暮らしていますが・・・可愛いです。ちゃんと愛情を感じます。※分け隔てなくができてるかとか、彼らに伝わってるかはわかりませんが。。
学校でのことをたくさん話してくれて、くだらない話で笑いあえる今の生活を幸せだと感じます。
そして実は、彼も実母を生まれてすぐに失くし、育ての両親とは直接血のつながりがないのです。
自叙伝書いたら映画作れるくらいの人生送ってる気がするからいつか記事にしたいなぁ・・・
URA
『万引き家族』は、賛否両論が分かれる作品だと言われている
いわゆる順風満帆といわれる人生を送っていて、身近にこういうことを感じたことがない人からは理解できないところもあるのかもしれません。
『万引き家族』のレビューで、とても心が揺さぶられるものがあったのでご紹介させていただきます!
虐待を受けて育った私から見たら……
たぶん、ごく普通に育った方達にはなんとも理解し難い姿でしょう。
この映画の主人公達を漠然と自分達とは全く違う人間だと思って見てるとよけい分からないと思います。
私は虐待を受けながら育ち、成人して家を出たあとも学歴の無さから低賃金の仕事にしか就けなかったりでなかなかうまく行かず無一文になったこともありました。
販売業の仕事した経験からあれほど憎んでいた万引きだってしちゃおうかと魔が差したことなんて何回もあったし他にもここでは書けないような事を考えていた。
だから罪を犯す人と普通の人に差なんて無くて誰だって道を踏み外してしまう可能性は充分にあることも、血の繋がった家族だからって素晴らしい絆があるわけでないこともこの時期の体験から学んでいた私は主人公たちの姿をすんなりと受け入れる事か出来ました。
じゃああの頃の私が実際一度も道を踏み外さず立ち直れたのは人に恵まれたからです。
この映画に出てきた駄菓子屋のおじいちゃんや、虐待されている少女を親から引き離した主人公たちのような人でした。
彼らは決して自己責任だと言って私を突き放さず、生活保護の申請も薦めてくれたし受給開始後も就活しやすいよう支援事業所も探してくれました。
おかげで今は仕事も安定して生活保護も利用していません。
しかしそれでも平均より収入が低く、生育環境で一度開いてしまった差を埋めるのは容易ではないことも実感しています。
だから最初現代の貧困をテーマにしてるのかと思いこの映画を見たら貧困以外の社会問題をたくさん入れていて、驚くと同時に涙が止まらなかったんです。
そして救いのないラストで感極まって号泣。涙声を押し殺すのにだいぶエネルギー使った。正直、万引きはそんなに関係ないと思えるほどメインの描写が重い。
大多数の人たちが気にしているであろう万引きで生計を立てるやり方は生活するに困るため商品が必要なものの、買うためのお金を合法的に得る手段が無い状況を分かりやすく描写するために出したのかもしれません。
これは教育格差によって学ぶ機会が乏しかったりすると普通になり得る状況です。就ける仕事の幅が狭まりますから。
なので社会問題が重なってしまった悲しい結果なんでしょう。
弱者に厳しいと、追い詰められた弱者は道を踏み外して新たな被害者を出す可能性が高くなる。
そうなると結局国民全員が損するというメッセージもあるんじゃないでしょうか。
あと主人公達の家が物でゴチャゴチャ散らかっているのに、裕福な家庭の家はすっきりシンプルにまとめられているのもリアル。
貧しいゆえ満たされない心を物で補おうとしてしまったり、知識がないゆえ駄目な金の使い方して家が散らかるのは私も同じでした。
だけど難しいですね。
こういった社会問題に普段から気にかけていないと示唆するシーンに気づかぬまま「訳の分からない映画」で終わってしまう。
理解できたら理解できたで不快に感じてしまう人がいると思います。
今まで認めたくなくて見てみぬふりしていた世界を否応なく突きつけてくるんですから。
児童虐待。
障害者の風俗通い。障害者が抱える劣等感。自分は必要とされていないという絶望。
未成年の風俗の仕事。
学校に行けない子供。
貧困からの教育格差
血のつながった家族の絆は強い、という理想の家庭像を世間が押し付ける影で出てくる犠牲。
自活できるほど良い仕事に恵まれない大人。
少ない年金で孤独に暮らすお年寄り。これらの問題を、注意して見ていないと気づかないくらいの自然さで物語にぶっ込んでます。
こうして運悪く社会から見捨てられてしまった人達になにか気にかけた事はあったか?
全部、本人の問題だ自業自得だと片付けて見てみぬふりしてこなかったか?
なのに、テレビやネットの中だけで伝えられる一部の情報だけで全部分かった気になって、「お母さんならそんなことしない。本当の家族はそんなんじゃない」と身勝手な決めつけでしかない事をあたかも正しい事かのように押し付けてこなかった?
それで、一人の幼い子供が虐待を受ける家庭にまた戻され、傷つけられ、充分な教育を受けられる機会に恵まれなくなったとしても「どうせ他の誰かが、政治がなんとかするでしょ」と他人事に思ってない?
一度ちゃんと考えてくれないか?これらの問題について。……こんなことを静かに静かに伝えてくるような映画だと感じました。
じゃあどうすればいいの?という問いに答える存在が駄菓子屋のおじいちゃんなんだろうし、非合法的とはいえ虐待されてた女の子を親から引き離して助けた主人公達なんだろうし。
血がつながっていなくたってお金が無くたって一軒の家に集まって過ごす主人公達ののほうが本当の家族に見えるのがこの映画の肝かのかなと思いました。
家族というのは自然に出来るものではないという事なんでしょうか。
前述した虐待を受けて育った経験から
「冷めた肉親よりも優しい赤の他人」
「家族は自然になるものではなく、努力してするもの」
という考え方が元々ある私はこの描写を違和感なく受け入れられたけど、大多数の人にはやっぱりしっくり来ないんだろうな。上映が終わったあと劇場の中で「なんかよく分からなかった」と戸惑う声がちらほら聞こえていたし、号泣してたのも私だけだった(笑)
まあごく普通の人生においてこんな生活は縁遠いものですからね…。
本当にごく普通に育った人からしたら石油王の1日、みたいに非現実的だと思う。。でも現実なんです……これがまた気が滅入る。
観客達のこの「よく分からない」という反応もまたこの映画の一部に感じられて感慨深い。
でも誇張でもなんでもなくこの日本でもこんな人達がいます。
皆が気づかないだけでこんな世界が本当にあります。
そんなことを映画にして多くの人達に伝えようとしたのだから是枝裕和監督はすごいですね。
そしてこの映画に込められた想いを感じ取ってカンヌ国際映画祭のパルムドールを授けたこの世界に希望を感じます。
この映画を作ってくれて感謝の気持ちさえあります。
私も他人事で済まさず困っている人達を助けられるよう常日頃から気をつけようと思います。
本当にありがとう。
映画『万引き家族』の疑問点5つについて考察。小説版でかなり理解が進むぞ
映画を見ていて、色々と気になるところがあったので調べてみました!
- 『万引き家族』の元になった実際にあった2つの事件とは?
- それぞれの名前についてと、相関図
- 初枝(樹木希林)が海でつぶやいた言葉は?
- 治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の過去の事件は?
- 最後に祥太(城桧吏)がバスの中でつぶやいた言葉は?
疑問点1.『万引き家族』の元になった実際にあった2つの事件とは?
『万引き家族』は、実際にあったある2つの事件がモチーフにされていると言われています。
その2つの事件がこれ。
- 東京都足立区の「111歳」長女・孫による年金不正受給事件
- 大阪府豊中市の子供に釣り具を万引きさせる窃盗事件
▼東京都足立区の「111歳」長女・孫による年金不正受給事件
東京都足立区の民家で戸籍上「111歳」の加藤宗現さんの遺体が見つかった事件で、警視庁捜査2課は27日、加藤さんが生存しているように装い公立学校共済組合(東京・千代田)から遺族共済年金約915万円を不正に受給したとして、いずれも無職で加藤さんの長女の真子(みちこ)容疑者(81)と孫の登貴美容疑者(53)を詐欺容疑で逮捕した。
▼大阪府豊中市の子供に釣り具を万引きさせる窃盗事件
小学生を含む子供3人に万引きをさせたとして、30代の両親が逮捕されていたことが分かりました。
窃盗容疑で逮捕されたのは、大阪府豊中市に住む防水工の父親(36)と無職の母親(33)の2人。
発表によると2人は2014年10月25日、大阪府吹田市内にある釣具店で、中学生の長男(14)・小学生の次男(12)・小学生の長女(9)に釣具セットを1点ずつ渡し、万引きさせた疑いが持たれています。
是枝監督も、インタビューではっきりとおっしゃっています。
「血のつながりではなく、お金、犯罪でつながっている家族」を描く本作では、この数年間に家族を巡って起きた事件を参考にした。1つは親が死亡したことを隠して家族が不正に年金を受給していた「年金詐欺事件」、もう1つは実際に子どもに万引きをさせていた家族の裁判のニュースだったと言う。
あるとき、子供に万引きさせた親が捕まったニュースを見たんだけど、そこは親子で釣りが好きで、釣り竿だけ換金せずにいたら足がついたんだって。やってることはもちろん悪いけれど、いい話だなと思った(笑)
本当に本当に、日本でこういうことが起きているんだ・・・
URA
疑問点2.それぞれの名前についてと、相関図
柴田治(本名:榎勝太)
偽名の『治』という名前は、初枝の息子の名前です。
これは、小説版ではっきりと書いてあります。
その部屋の勉強机の奥の押し入れの中に、白いビニールひもで十字に結ばれた小学校の教科書や、習字の道具がしまわれていた。
名前の欄には、こどもの字で”柴田治”と書かれていた。
引用小説『万引き家族 (宝島社文庫) [ 是枝裕和 ]
』より
柴田信代(本名:田辺由布子)
治と同じ理由で、初枝の息子嫁の名前です。
転勤を機に、疎遠になり遠方(劇中では博多?)で暮らしています。
※詳しいソースがあれば追記します!
柴田翔太(本名:???)
治の本名の感じ違いの祥太ですが、はっきりとなぜこの名前にしたのかは書かれていません。
警察の前園とのやりとりに、表現されています。
『何で男の子に祥太って名前を付けたんですか?
あなたの名前ですよね。しょうたって・・・』
『それは・・・』
それだけ言って、治は言葉に詰まった。
引用小説『万引き家族 (宝島社文庫) [ 是枝裕和 ]
』より
はっきりと言ってはないですが、治は『親子・家族へのあこがれ』が強かったのではないかと感じます。
祥太と自分と同じ呼び名を付けることで、幼いころの自分を癒していたのかもしれません。
柴田亜紀(源氏名:さやか)
JK見学店での源氏名の『さやか』は、実の妹の名前。
自分と違って両親から溺愛される妹を汚したかったのです。
凛・ゆり(本名:北条じゅり)
りんは、劇中で信代がつけた名前です。
他のサイトでは
母親が水商売をしていたため嫌われていた幼少期の彼女と唯一分け隔てなく接してくれた友人の名前からとったもの
だと解説されています。
確実なソースがあったら追記しますね!
URA
『万引き家族』の相関図
疑問点3.初枝(樹木希林)が海でつぶやいた言葉は?
全員で海へ出かけ、5人が海で遊ぶ姿を見ているシーンで、樹木希林演じる初枝は口パクで何か言っています。
これは『ありがとうございました』と言っています。
このくだりも、小説のあとがきに是枝監督の解説がありました。
撮影初日に撮った海辺のシーンを編集しながら、希林さん演じる初枝が、波打ち際で遊ぶ「家族」に向かって何かささやいていることに気づいた。
引用小説『万引き家族 (宝島社文庫) [ 是枝裕和 ]
』より
詳しくは小説読んでみて( ̄▽ ̄)
URA
疑問点4.治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の過去の事件は?
過去に結婚していた信代は、元夫から暴力を受けていました。
それを守ろうとして殺してしまったのです。
判決では、酒を飲んでは暴力をふるう夫から信代を守ろうとして、治が取り上げた包丁が刺さったという説明が認められて、執行猶予がついていた。
引用小説『万引き家族 (宝島社文庫) [ 是枝裕和 ]
』より
疑問点5.最後に祥太(城桧吏)がバスの中でつぶやいた言葉は?
ラストの治がバスに乗った祥太を追いかけるシーンですが、振り返った祥太が口パクでなにかつぶやいています。
映画ではわかりませんでしたが、小説には書かれていました。
『・・・父ちゃん・・・』
ずっと治が呼んでほしかった、『父ちゃん』とつぶやいていました。
万引き家族の題名は、元は『声に出して呼んで』だった。
疑問点を見ていくと、『声にならない声』が多いことに気づきます。
治は『父ちゃん』信代は『ママ・お母さん』と呼ばれたかったのです。
そして、初枝が海で家族にかけた言葉『ありがとうございました』。
ラストの祥太の『父ちゃん』。
是枝監督曰く、『声にならない声』が、一筋の光となってバラバラだった家族を照らし出し、一つにまとめてくれたのだそうです。
ちょっと小話!
URA
映画の一番最後に、元の家族の元に戻された凛が自宅のベランダから何かを見つける描写で終わります。
これは、『だれか』が来たと小説では書かれていて、誰かまではわかりません。
が!
舞台あいさつに行ったという人がヤフー知恵袋で書いていました!!
舞台挨拶を見に行ったのですが、そのときにじゅりちゃん役の佐々木みゆちゃんから「最後にお姉ちゃんが来てくれるんだよ」と思いっきりネタバレになる発言がありました。
隣にいたリリーフランキーと松岡茉優が「まだお客さん 見てないから言っちゃだめだよ」と慌てて止めていました。
亜紀がきてくれたのか・・・とちょっとホッ
URA
まとめ
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. 映画『万引き家族』予告編より引用
いかがでしたか?
この記事では、映画『万引き家族』を見た感想と出てきた5つの疑問点を徹底考察してみました!
素晴らしいキャストの演技・・・特に、樹木希林さん・安藤サクラさんの演技は圧巻でした!
URA
この機会に、家族について・幸せについて・・・家族と考えたり、大切な人と話すきっかけにしてはいかがでしょうか!
地上波の放送が見れそうにない方は、ネットでも見られるのでぜひに♡
so happy?
チャオ!
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